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2013年3月27日水曜日

The Strokes 「Comedown Machine」感想


さて今回は俺の大好きなバンド、The Strokes について
新譜「Comedown Machine」が届いたので早速ご紹介します



今作が5枚目のアルバムになるThe Strokes
1stから惚れこんで聴いてきましたが、彼らに対する感想の推移は以下の通り


1st : これはいいバンドを見つけたぜ…Somedayは俺のテーマソング

2nd : 前作とは全然違う感じだけど、これはこれでハマる!

3rd : 神アルバム降臨!!!一生これだけしか聴かなくてもいい

………

……


4th : あれ?…あれ?これがStrokesなの?


そうなんです
前作が全然心に響かなかったというか
先行して発表された「Under Cover the Darkness」1曲しか覚えてない
それくらい期待外れだったのです

「あの神アルバム(3rd)を出した彼らが、こんなところで終わるわけが…頼む…」
そんな感じで、5枚目の今作を不安いっぱいの心境で待ってたんです
そして昨日、5thの日本版が発売、早速購入し聴き込みました



一言で伝えるならば…

「未だ不安定で発展途上だけど、昔のテイストも入っててStrokesファンとして一安心」

…そんなアルバムでしたね

1曲目「Tap out」は4thに顕著だったジュリアンの裏声を多用した曲で
1~3枚目にあった妖艶な低音のジュリアンボイスが不足していたので

4thの二の舞をふむのかよぉぉぉ!!!!

と地団駄を踏んだんですけど、2曲目「All the time」のイントロを聴いた瞬間

「帰ってきた…!?俺らのStrokesが帰ってきた…!」
と塞ぎ込んだ顔を上げて、3曲目「One way trigger」のサビを聴いた時には勝利を確信




4曲目「Welcome to Japan」のリフを聴くころには



生理食塩水が眼球から頬を伝い、顎先から滴っていました



これぞStrokesやでぇぇぇ!

5曲目は3rdの「Ask me anything」を彷彿とさせるようなフワフワした曲
からの6曲目「50/50」は1stを思い出すラウドな仕上がりの一品
7曲目がまたパッとしない、裏声ジュリアンのオボロゲなメロディ
…まぁ通しで聴く時はこういう曲があってもいいよね

そして8曲目「Partners In Crime」
買って良かったよこのアルバム…いやマジで
Strokes独自のリズミカルな曲運びと2ndのエレクトリックなテイストが見事にマッチしてます
アルバート=ハモンドJr.が刻む徹底して一定なリズム
そしてラスト、ニックの刹那のようなギターソロ
この組み合わせですよ…求めていたのは…


3rd以前のThe Strokesファンならば、2曲目、6曲目、そしてこの8曲目で安心すると思う
4thでめっきり隠れてしまっていた1st、2ndにおける彼らの音楽が、失われたわけではなかった
僕らには帰る場所がある…こんなに嬉しいことはない

10曲目の「Chances」もファンキーで、strokes特有のキーボードのようなギター…2ndの美学のルネッサンスって感じ
11曲目「Call it Fate, Call it Karma」
12曲目「Fast Animals」(ボーナストラック)
この二曲はもう、映画のエンドロールを見るみたいに、余韻に浸って聴いてましたもんね


なんていうか、最初にも書いたけど安心しました
Strokesを見限ることにならなくて本当に嬉しいわ
3rdほど多様性に満ちていたわけでもないけど、思い出補正を除けば1st、2ndと同じくらい好きなアルバムになりました
しかしスルメ曲が多いな…聴けば聴くほど良くなってくる



調べてみると、実は1ヶ月半前にすでにニューヨークでは発売されていて、
NME(海外の音楽ニュースサイト)にはレビューが書かれていたようで(リンクはこちら
2曲目がStrokesっぽいとか、スルメ曲が多いとか、似たようなことが書かれてますね

しかし、1曲目のレビューに
「ジュリアンは安定してホールデン(「ライ麦畑で捕まえて」の主人公)っぽい」
って書かれてるけど、つまり思春期のガキってことか?
それとも中2病的だって言ってんのかな?どちらにせよ面白い指摘ですなww

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